大本営発表について

大本営発表って虚偽発表の代名詞のようにつかわれるけど国民を積極的に欺く意図は意外と弱かったのではないかと考える。

実際のところは発表者自身も過大な戦果を信じこんでた部分があると思う。

攻撃をおこなった部隊から司令部に至るまで海戦で正確に相手にどれだけのダメージを与えたこと知るのは困難だ。戦場から伝えられる空母・戦艦何隻撃沈の情報の裏をとる術は当時の日本軍には無い。

台湾航空戦では大本営はアメリカ機動部隊を壊滅させたと発表した。

この大戦果に軍部は狂喜した。事実はアメリカの空母はかすり傷ひとつ負っていなかった。敵の情報を知る能力が全く欠如していたのが日本軍の実態だ。 

一方で損害に関しては意外と正直に書いていたりする、味方の損害のカウントは敵にあたえたそれよりは遥かに把握が容易だからだ。

発表の内容と実際の戦果の極端な差は当時の日本の情報収集能力の欠如とほんとにそうであったらいいな的な希望的観測が生み出したものである。